たとえば『使ってもよいとされている農薬や化学肥料を減らす』ということは、稲が雨風に弱く倒れやすく
なったり、病気にかかりやすくなったり、収穫量が減ったり・・・などと、実にさまざまな問題が出てきます。
    ▼用語解説▼
「千葉こしひかり」
千葉県で生産されたコシヒカリで、検査によって証明されているもの。
「JAS規格」
有機の生産方法についての基準(有機栽培する場合の決まり)。
「特別栽培米」の規格について
慣行米(慣行米)
   ごく一般に栽培され、一般に多く流通・消費されている米(農薬などの使用量が考慮されず多め)。
特別栽培米=減化学肥料減化学農薬栽培米(略して特栽米)
   慣行米に比べ、化学農薬や化学肥料の使用量を規定以下に減らして栽培した米。
無化学肥料無化学農薬栽培米(略して無無栽培米)
   化学農薬や、化学肥料を使用せずに栽培した米。大変な手間と工夫と労力が必要になる。
有機栽培米(JAS有機)
   無無栽培のうちで、肥料・圃場(ほじょう=田んぼのこと)・培土・栽培方法などの証明書があり、
   認定機関により認定されたもの。
「減農薬」
化学農薬を、慣行栽培よりも半分以下にすること。
緑耕舎では4成分以下となっている。(成分とは、1薬剤に含まれている成分数)
「減化学肥料」
化学肥料を、慣行栽培よりも半分以下にすること。窒素成分で表す。
緑耕舎では、半分の約4.5kg。
「認定農家」
各市町村の認定会議で認められた農家。認定基準は、面積・年次計画などがある。
「米ぬか」
精米時に出る、玄米の表層。栄養豊富で、植物油脂もとれる。肥料としても有効。活用例として、圃場に散布したり
(肥料効果N=2%)、植え付け直後に散布して抑草効果を得たりする(乳酸発酵によって弱酸性になり、雑草の発芽障害となる)。
「紙マルチ」
有機栽培を行う際に、雑草対策の一例。植え付け時に、古紙を再利用した紙マルチシートを敷きながら田植えをする。
活性炭を塗って黒くしてあり、雑草の発芽障害を起こさせる。8月頃になると、溶けて土に還る。